【永久保存版】NG表現注意!介護転職の履歴書「志望動機」に書くべきこと!採用担当者に響く構成とは?

介護職への転職を決めた時点で、次に待つのが履歴書の作成です。その中でも、採用担当者が重視する項目の一つが「志望動機」です。限られた紙面に、なぜ介護職を選んだのか、なぜこの施設なのかを、説得力を持って伝える必要があります。本記事では、採用担当者に「この人なら一緒に働きたい」と思わせる志望動機の構成と、具体的な執筆のポイントを解説します。
志望動機は「4つのパート」で構成される
採用担当者が読みやすく、説得力のある志望動機には、一定の構成があります。以下の4つのパートを順序立てて組み立てることで、自然で論理的な流れが生まれます。
パート1:現在までの職歴と経験
まず、介護職以前のキャリアを簡潔に述べます。ここで大切なのは、「なぜこの経歴が介護職に関連しているのか」という点を、暗に示すことです。
不適切な例:
「これまで営業職として15年間勤務してきました」
改善版:
「営業職で15年間、顧客のニーズを丁寧に聞き取り、その方に最適な提案をすることを心がけてきました。その過程で、人との関わりの中で相手の課題を理解し、解決策を提案することの大切さを実感しました」
後者の表現により、営業経験が「傾聴力」「提案力」という、介護職にも活かせるスキルであることが明確になります。
パート2:介護職への転職を決めたきっかけ(内的動機)
単に「人の役に立ちたい」という一般的な表現ではなく、具体的な出来事や気づきを記述することが重要です。このパートが、志望動機の「心臓」になります。
NG表現例:
「高齢者のお役に立ちたいと思い、介護職を志望しました」
改善版:
「祖母が要介護状態となり、介護施設での生活が始まった時、職員の細やかな配慮が祖母の表情を明るく変えるのを目撃しました。それまで気づかなかった『専門的なケアがもたらす安心感』の力に触れ、自分もこのような環境を作る側の人間になりたいと強く思うようになりました」
具体的な場面、そこで感じた感情、そしてそれが引き起こした行動変化。この三要素を含めることで、説得力が格段に上がります。
パート3:志望先の施設を選んだ理由(外的動機)
採用担当者が重視するのが、このパートです。「うちの施設じゃなくてもいいのでは?」という疑念を払拭することが重要です。
NG表現例:
「貴施設は高齢者ケアに力を入れており、素晴らしい施設だと思い志望しました」
これは、ほぼすべての介護施設にあてはまる、汎用的な表現です。採用担当者には「この候補者は、他の施設の説明文でもそのまま使えるのでは?」という懸念を抱かせます。
改善版:
「貴施設のウェブサイトで拝見した『一人ひとりの人生史を尊重したケア』という理念に共感しました。特に、利用者様の『やってみたい』という希望に対して、スタッフが工夫を凝らしてサポートするという実践例が記載されていたことが、他の施設との大きな違いだと感じました。このような姿勢で高齢者と関わる職場で働きたいと考え、志望いたしました」
具体的な施設の方針や実践例を挙げることで、「この施設について真摯に調べた」という姿勢が伝わります。
パート4:入職後の具体的なビジョン
最後に、「この施設でどのように活躍・成長したいのか」という前向きなビジョンを示します。
NG表現例:
「精いっぱい頑張ります」
改善版:
「営業職で培ったコミュニケーション能力を活かしながら、利用者様の声に真摯に耳を傾け、その方の希望に沿ったケアプランの提案に協力していきたいと考えています。また、未経験の分野であるため、介護職員初任者研修の資格取得を経て、より専門的な知識とスキルを身につけていく所存です」
具体的なアクションと学習計画を示すことで、単なる願望ではなく、実現への道筋が見える志望動機になります。
年代別:志望動機の書き方のポイント
続いては、年代別という観点からもチェックしていきましょう。
20代未経験者向け
この年代の強みは「吸収力」と「適応力」です。年上の上司からの指導を積極的に受け入れる姿勢を示すことが重要です。
例文の方向性:
「介護職は未経験ですが、社会人としての基礎をしっかり身につけながら、この分野での専門性を高めたいという強い意欲があります。先輩職員の指導を大切にしながら、利用者様に真摯に向き合うことを心がけます」
30~40代キャリアチェンジ組向け
前職での経験を「活かせるスキル」として位置づけることが鍵です。介護業界への転職が「劣化」ではなく「進化」であることを示します。
例文の方向性:
「営業職での10年間は、顧客の課題を聞き取り、丁寧に対応することの大切さを学びました。介護職は、その経験をより直接的に、一人ひとりの人生に関わる形で活かせる職業だと認識しています」
50代以上の人生経験活用層向け
同世代の利用者との深い理解、人生経験の豊かさ、そして人生後半での社会貢献への想い。これらが最大の資産です。
例文の方向性:
「人生経験を通じて、加齢に伴う不安や喜びの両方を理解できるようになりました。この理解を活かし、同世代の利用者様の心身の安定に貢献したいと考えています」
職歴による志望動機の書き方
職歴も重視しましょう。例文とパターンを見ていきます。
パターンA:介護業界での転職(施設タイプ変更)
この場合、「前職での経験」と「新たな環境での成長希望」のバランスが重要です。
例文:
「訪問介護に3年間従事し、在宅での生活支援の重要性を実感してきました。一方で、より多くの利用者様との関わりと、より深い関係構築が実現できる入所施設での勤務を望むようになりました。貴施設で、より多面的な介護ケアを学び、利用者様の生活全体を支援できる職員になりたいと考えています」
パターンB:他業種からのUターン転職
業界経験者ではない視点が、実は施設にとって価値になることがあります。新しい視点をもたらす可能性を示唆します。
例文:
「医療事務として5年間、患者様サービスに従事してきました。その中で、『高度な医療技術も、それを受ける環境に『安心感』がなければ、本当の回復に繋がらない』ことに気づきました。介護職として、その『安心感』を創出する側に回りたいと考え、志望いたします」
パターンC:転職回数が多い場合
転職回数が多くても、その理由が「キャリアアップ」「スキルの幅を広げるため」など前向きであれば、採用上の不利は最小化できます。重要なのは、過去の転職の目的に一貫性があることと、現在の職場に長く貢献する意思を明確に示すことです。
例文:
「私はこれまでに介護業界で複数の施設を経験してきました。それぞれの環境で異なる介護度や利用者様のニーズと向き合う中で、幅広い対応スキルと利用者様中心のケアの重要性を学んできました。この経験を活かし、より専門的な知識を身につけたいという思いから、貴施設を志望いたしました。今後は、一つの施設でキャリアを積み重ね、介護福祉士の資格取得を目指して長く貢献したいと考えています」
パターンD:ブランク期間がある場合
ブランク理由を隠さず、現在の心身の準備状況を示すことが誠実です。同時に、仕事と生活のバランスについての現実的な理解を示すことも重要です。
例文:
「育児に専念するため〇年間、仕事を離れていました。現在、子どもも小学校に入学し、社会復帰のタイミングが整いました。介護職は、多くの場合シフト制勤務を採用しており、家庭との時間を確保しながら働く道が比較的開かれた職種であると認識しています。このタイミングで、これまでの経験と新たな専門知識を活かし、社会に貢献したいと考えています」
志望動機のポイント |
NGパターン |
|
|---|---|---|
業界内転職 |
成長希望と経験の活用のバランス |
「前の施設が嫌だったから」という理由 |
他業種からの転職 |
前職スキルの具体的な活用 |
「人の役に立ちたい」という一般的表現 |
転職回数が多い場合 |
キャリア上の一貫性と長期勤続の意思 |
過去の職場への不満や待遇面の改善のみ |
ブランク復帰 |
現在の準備状況と現実的な家庭との両立 |
ブランク理由を隠蔽する |
未経験新卒 |
具体的なきっかけと学習意欲 |
「給与がいいから」などの待遇面優先 |
採用担当者が「うんうん」と頷く志望動機の6つの条件
- 具体性:「役に立ちたい」ではなく、「〇〇という場面で、△△という配慮をしたい」など、場景が浮かぶ表現
- 一貫性:なぜ介護職か、なぜこの施設か、その後どうしたいのか、という流れが繋がっている
- 正直さ:完璧さを装わず、「学びたい」「挑戦したい」という素直な想いが感じられる
- 施設理解:施設のウェブサイト、パンフレット、求人票から、独自の理念や特徴を理解している痕跡
- オリジナリティ:よくある表現(「人の役に立ちたい」など)ではなく、その人ならではの言葉選び
- 前向き性:前職への不満ではなく、新しい職への希望が中心
NG表現と改善版
注意すべきNG表現と、実際に使える言い換え例は以下の通りです。
NG表現 |
改善版 |
|---|---|
「以前の会社では人間関係が悪かったので転職しました」 |
「前職では学べる部分が限定的だったため、より多くの経験ができる環境を求めています」 |
「高齢者のお役に立ちたいです」 |
「祖母の介護経験から、専門的なケアが高齢者の生活をどう変えるのか、実感を持って学びたいです」 |
「貴施設は素晴らしい施設だと思いました」 |
「貴施設のウェブサイトで〇〇という実践例を拝見し、利用者様の『したい』を実現する環境だと感じました」 |
「頑張ります」 |
「〇〇資格の取得と並行しながら、段階的に専門性を高めていく予定です」 |
介護職の労働環境についての現実的な理解
志望動機を作成する際、介護職の労働実態について現実的に理解しておくことは重要です。特に、仕事と家庭のバランスについて述べる場合は、注意が必要です。
介護施設の多くは夜勤を導入しており、全国の約88%の施設が2交代制勤務を採用しています。2交代制では、一度の勤務が16時間以上に及ぶことがほとんどです。このため、仕事と家庭の時間配分は施設の勤務体制に大きく左右されます。志望動機でこの点に触れる場合は、具体的な勤務体制の確認後に記述することをお勧めします。
同時に、採用担当者は応募者の「ストレス耐性」「適応力」「協調性」といった、介護職に求められる内面的な資質を重視しています。履歴書上では具体的な経験や学習意欲を示すことで、採用担当者に「この人は介護職に向いている」という判断をさせることが重要です。
おわりに
志望動機は、単なる「形式的な記入欄」ではなく、採用担当者があなたを知る重要な情報源です。限られた紙面に、なぜあなたが「この仕事」を「この施設で」したいのか、その具体的で誠実な理由を伝えることが、採用への第一歩です。
前職での経験を活かしながらも、介護職への純粋な動機と、施設への具体的な理解を組み合わせた志望動機を書くことで、採用担当者に「ぜひ会ってみたい」と思わせることができるのです。
◆
「介護の仕事に興味はあるけど、資格も経験もないから…」
「ブランクが長くて、今の現場についていけるか心配…」
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