【介護転職ストーリー】「数字」を追う人生から、「人」に寄り添う人生へ。35歳元トップ営業マンの決断

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さまざまな人々の介護転職への道のりをご紹介する「介護転職ストーリー」。第4回目は、35歳元トップ営業マンの挑戦です。

名前:T.H.さん
年齢:35歳
職業:介護職員(介護老人保健施設勤務)
趣味:サイクリング、御朱印集め

生い立ち~頂点を目指した20代

鹿児島県の市街地で育ったT.H.さん。大学では経済学を専攻し、「若いうちに成功し、豊かな生活を手に入れる」という野心を胸に、卒業後は福岡の大手不動産会社に就職。持ち前のコミュニケーション能力と負けん気の強さで、入社後すぐに頭角を現しました。

T.H.さん

「とにかく、誰にも負けたくなかった。タワーマンションの最上階から街を見下ろすことが、自分の成功の証だと思っていました」

33歳の絶望と、一筋の光

30歳でトップセールスマンの称号を手に入れ、誰もが羨む高収入と地位を築いたT.H.さん。しかしその裏側で、彼の心と体は静かに悲鳴を上げていました。ノルマのプレッシャー、深夜までの顧客対応、休日返上の出勤。心休まる日は一日もなく、食事はデスクで済ませるのが日常でした。

そして33歳の春、彼はついに倒れます。診断は、過労による重度の胃潰瘍。即日入院となり、1ヶ月間の療養を余儀なくされました。

ベッドの上で、天井を見つめるだけの日々。これまで築き上げてきたものが、一瞬で崩れ去ったような無力感に襲われます。そんな彼の心を支えたのは、一人の男性看護助手でした。T.H.さんより少し年上の彼は、黙々と、しかし丁寧に身の回りの世話をしてくれました。痛みに顔を歪めるT.H.さんに、彼はいつも穏やかにこう声をかけました。

「焦らなくていいんですよ。ゆっくり、ゆっくり治していきましょう。体は正直ですから」

その言葉と、毎朝「今日の調子はどうですか?」と優しく声をかけてくれる彼の存在が、T.H.さんの中で凍り付いていた何かを溶かしていきました。数字や成果ではない、ただ純粋に人を気遣う温かさに触れ、涙がこぼれました。

【重要ポイント】
T.H.さんの転機は、自身の「健康の喪失」でした。初めてケアされる側に立ったことで、彼はこれまで見向きもしなかった「人に尽くす仕事」の尊さに気づかされたのです。人生の頂点からどん底に落ちた経験が、彼の価値観を根底から覆しました。

年収1000万からのリスタート

退院後、T.H.さんは周囲の猛反対を押し切って、10年以上勤めた不動産会社に退職届を提出します。

「正気か?あの年収を捨てて、これからどうするんだ!」

同僚の言葉も、今の彼には響きませんでした。「これからは、数字のためじゃなく、人のために働きたい」。その一心で、地元の介護職員初任者研修のパンフレットを取り寄せました。

資格取得後は、リハビリテーションを主に行い、在宅復帰を目指す「介護老人保健施設(老健)」を選んで就職。それは、かつて自分が病院から社会復帰できたように、今度は自分が誰かの「家に帰る」手伝いをしたいという強い想いからでした。

現在:新たなやりがいと、本当の豊かさ

現在、T.H.さんは介護職員として、リハビリに励む利用者さんたちのサポートをしています。意外にも、トップ営業マンとして培った経験が、今の仕事に大いに役立っていると言います。

T.H.さん

「不動産は『家』という商品を売る仕事でした。今は、その人がその人らしく『家に帰る』ためのお手伝いをする仕事。利用者さんやご家族の不安を丁寧に聞き取り、信頼関係を築くプロセスは、実は営業と似ているんです。でも、こっちの方がずっと、心の底から『ありがとう』と言ってもらえる。やりがいの質が全く違いますね」

休日は、かつてのようにブランド品を買い漁るのではなく、愛用のロードバイクで海沿いを走り、各地の神社で御朱印を集めるのが楽しみになりました。心と体の健康、そして家族と過ごす穏やかな時間。それこそが、本当の豊かさだと、T.H.さんは晴れやかな笑顔で語ります。

T.H.さんの物語は、一度立ち止まり、自分自身の心と向き合うことの大切さを教えてくれます。どんなに輝かしいキャリアも、心身の健康なくしては成り立ちません。人生の道に迷った時、少し視点を変えることで、まったく新しい、そしてより豊かな道が見えてくるのかもしれません。

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