【介護転職ストーリー】「ただいま」と、もう一度。15年のブランクを経て、介護の現場へ復帰したママさん介護福祉士

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さまざまな人々の介護転職への道のりをご紹介する「介護転職ストーリー」。第6回目は、41歳女性の挑戦です。

名前:N.S.さん
年齢:41歳
職業:介護福祉士(地域密着型特別養護老人ホーム勤務)
趣味:庭いじり、ミステリー小説を読むこと

生い立ち~一度は諦めた、介護の道

福岡県北九州市で生まれ育ったN.S.さん。高校時代、ボランティアで訪れた老人ホームで、お年寄りと触れ合うことの楽しさを知り、自然と介護の道を志すように。地元の専門学校で介護福祉を学び、卒業後は市内の特別養護老人ホームに就職。夢だった介護の仕事に就き、充実した毎日を送っていました。

結婚、出産、離婚、そして15年のブランク

しかし、25歳で結婚し、長男を妊娠したことを機に、大好きだった仕事を離れる決意をします。

N.S.さん

「当時は、夜勤もある不規則な仕事と、初めての子育てを両立する自信がありませんでした。一度、家庭に専念しよう、と。またいつか戻ってこられるだろうと、軽く考えていたんです」

その後、二人の子どもに恵まれ、子育てに追われる日々。気づけば、15年という長い月日が流れていました。

40歳の壁。「私、何もできない…」母の介護で痛感した無力さ

子どもたちが大きくなり、再就職を考え始めた矢先、実家の母親が脳梗塞で倒れ、半身に麻痺が残ってしまいます。N.S.さんは、在宅介護をすることになった父親をサポートするため、毎日実家へ通うようになりました。

しかし、そこで彼女を待っていたのは、あまりに厳しい現実でした。専門学校で学んだ知識は、15年の間にすっかり古びてしまっている。オムツ交換一つとっても、思うようにいかない。腰を痛め、日に日に疲弊していく父親。そして、日に日に元気をなくしていく母親。

N.S.さん

「介護福祉士の資格を持っていたはずなのに、私は何もできなかった。知識も、技術も、そして何より、追いつめられる家族の心を支える言葉さえも、見つけられなかったんです」

焦りと無力感に苛まれる中、一家を救ってくれたのが、地域包括支援センターから派遣されたケアマネジャーと、訪問介護のヘルパーさんたちでした。テキパキと、しかし温かく母に接し、父の愚痴に耳を傾け、適切な介護サービスを提案してくれる。プロの力で、実家の空気が少しずつ明るくなっていくのを目の当たりにし、N.S.さんは涙が出ました。

【重要ポイント】
N.S.さんの転機は、「家族の介護」という最も身近な問題でした。かつての知識だけでは通用しない現実と、プロの仕事の価値を痛感したことが、「もう一度、本気で学び直したい」という強い動機に繋がったのです。

15年ぶりの「ただいま」。再出発への挑戦

「もう一度、あの場所に戻りたい。今度こそ、本当に人の役に立てるプロとして」。

決意を固めたN.S.さんは、市の「ひとり親家庭等自立支援給付金事業」を活用し、実務者研修を受講。15年のブランクを埋めるため、必死に勉強しました。そして、翌年には介護福祉士の国家試験に再挑戦し、見事合格。

彼女が復帰の場所に選んだのは、かつて働いていたような大規模な施設ではなく、利用者一人ひとりとじっくり向き合える、地域密着型の小規模な特別養護老人ホームでした。

現在:経験を力に、後輩を育てるリーダーへ

現在、N.S.さんは、その経験と知識を武器に、施設のリーダー的存在として活躍しています。15年間の主婦経験で培った生活の知恵や、子育てを通して身につけた広い視野は、利用者さんのケアだけでなく、若い職員たちの悩みを聞き、アドバイスをする上でも大きな力となっています。

N.S.さん

「若い頃は、自分の技術を磨くことばかり考えていました。でも今は、利用者さんの人生全体を、そしてそのご家族の生活までを支えるのが、私たちの仕事なんだと分かります。15年の遠回りは、この視点を与えてくれた、私にとっての財産です」

休日は、趣味の庭いじりで土に触れ、心をリフレッシュさせるのが大切な時間。手塩にかけた花が咲くのを見るたびに、人をケアすることの喜びを再確認すると、彼女は優しく微笑みます。

N.S.さんの物語は、一度現場を離れても、人生の様々な経験が介護の仕事に深みを与え、再び輝くことができることを教えてくれます。「ブランク」は「ブランク(空白)」ではなく、「キャリア(経験)」なのだと、彼女の背中が物語っています。

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